ヴィーヴェーカーナンダ岩から帰る

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2011年6月
南インド5日目

ヴィーヴェーカーナンダ岩はまったく大したことなく、かなり疲れてきたので撤収しようということになり、
長い長い乗船の列に並んだのでした。
行きは男女別に並んだのですが、ここでは関係ないらしく男女混合で並んでいます。
我々も最後尾に付きましたが、ここからがインドのすごいところ。

日本では前の人にべったりつかないじゃないですか、
違うんですよインドは。
後ろのお若いのや、年齢わからんおじいちゃんが、私の背中に顎や口が付くんじゃないか?と思われるほど急接近。気持ち悪い・・・
それだけならまだしも、前に少しでもスペースがあるとガンガンと割り込み。横入りの連続。
これでは並んでいる意味があるんだろうか・・・?
と思えるくらい日常的に彼らは割り込んだり、割り込まれたりしているようでした。

我々が唖然としつつモタモタし、ガンガン抜かされていると、
1人のオヤジが「何やってんだお前ら!」みたいなことをヒンディー語で言ってきたので、
「ごめんね~、よくわからないからさ」と日本語でやり返すと、
案外とニコニコ許してくれました。
このインド人たちは、話を聞いてみるとカルカッタからやって来たようです。
それも一家と親戚総出での大所帯です。列車で3日掛けてやって来たとか言ってました。

一番参ったのは、日本の宗教は何?という小学生くらいの子どもの質問でした。
一応は仏教かも・・・などと答えたのですが、
核や芯となる“宗教”というものが日本人にはないというのが、どうしても理解できないようでした。
無宗教という概念がきっとないのでしょう。
彼らにはあり得ないことなのです。
こうしたところからも、日本について外から考えるよい機会を得ることができました。
旅の収穫となるのでしょうか。

横入りされ、神経戦のような様相のこの乗船列ですが、
どうにか自分たちの乗船の番になったようです。
またしても救命胴衣を一つ手に取り、乗り込みました。
その頃我々はかなり憔悴しきっており、次に停船したティルヴァッルヴァル像のある島では、
下船する気がなくなってしまいました。
せっかく来ていながら惜しい気もするのですが、何故か疲労困憊し座ったままでした。

先ほどのインド人の家族にも誘われましたが、今回はパスです。
結局船に乗るために並んだということしかしていないまま、戻ってきたわけでした。
なんとも恐るべし難民船とも言える状態の、この船に揺られただけで、
このジャパニたちはやられてしまったのでした。



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